現地活動報告 30年12月27日

11月14日はルアノでの巡回診療。患者数は70名、マラリア陽性は67名中0名。肺炎の子供を抗生剤の投与後チペンビヘルスセンターに連れて行く予定でしたが、母親は待ち合わせの場所に現れませんでした。必要分の抗生剤は渡していましたが、おそらく父親がヘルスセンターに行くのを反対したのではないかとのことでした。

11月21日はニャンカンガでの巡回診療。患者数は65名、マラリア陽性は62名中0名。

11月28日はルアノ郡リテタでのはじめての巡回診療。朝早く出発し、途中水嵩の増した川は住民が準備してくれたバナナボートで渡りました。多くの患者が待っていて109名を診察し、マラリア陽性は107名中18名。血便のみられる赤痢疑いや下痢の患者が55名いて、浅井戸や川の水を飲料に使っているためと考えられました。雨季には診療に行くのはむずかしいと考えました。

12月5日はサンダラでの巡回診療。患者数は35名と少なく、マラリア陽性は33名中0名。11/28にリテタで診療を実施したので、その影響と考えられました。4名の日本人が同行し、お手伝いしていただき、ありがとうございました。

マラリア蚊の殺虫剤噴霧は、11/11ルアノ終了、180家族 320戸実施しました。ニャンカンガは11/16から11/19まで、141家族 258戸実施しました。殺虫剤噴霧を始めてマラリア患者は減っていますが、ルアノでは、毎回噴霧を拒否される家族が増えてきていて、このまま年2回の噴霧を継続すべきかどうかは十分な検討が必要です。

12/6から12/7はコミュニティヘルスワーカー8人のリフレッシャー研修を実施。しかし、昨年養成したサンダラの一人は結婚して他の地域に引っ越してしまい、代わりに、診療の手伝いをしてもらっているコミュニティヘルスアシスタントの一人に参加してもらいました。小児保健のマニュアルを復習し、薬剤の処方、特に抗マラリア薬に関しての注意事項、レポートの書き方などを彼ら自身のレポートをチェックしながら指導しました。

私は私用のため12/12にはルサカを発ち帰国しました。この日は巡回診療の日で事務所には誰もいなかったのですが、私が事務所を出て1時間半後(午後3時頃)に裏口のドアをこじ開けられて、泥棒に入られました。私の寝室のクローゼットに入れていた金庫が盗まれました。その日の午前中に大きなお金は日本人に預けていましたので、金庫の中は私個人のお金約3万円と運転免許証、様々な書類の原本でした。事務所内にたまたま置いてあった運転手の新品の自転車はそのままだったこと、薬剤は盗まれていなかったことなどから、運転手の関係者の犯行ではないかと疑われていますが、確証はありません。犯人が捕まる可能性はほとんどありません。留守をお願いしている日本人の方が警察の調査などに立ち会って下さり、とても助かりました。また鍵を全て取り換えていただきました。ほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。今後このままの体制で活動を継続していくのはむずかしく、誰かが常駐しないといけないのではと考えています。

乗り越えないといけない問題はいろいろあります。雨季の間、診療は中止になることもあるかもしれませんが、活動は続いています。これからもみなさまからのご支援をよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

リテタ巡回診療写真30年12月

メインベッド ベッド上

裏戸 鍵