巡回診療参加報告(ザンビアJICA関係の皆様から)

12月5日、サンダラでの巡回診療に同行させていただいた折の感想をまとめさせていただきます。

栗原様:山元先生、この度は巡回へ同行させて頂きましてありがとうございました。
山元先生と一緒に行かれなかったのはとても残念でしたが、大変貴重な体験をさせて頂きました。
今回、皆さんと一緒に時間を過ごさせて頂いて、サンダラ地区のボランティアさんが、自分たちの役割を持って、きちんと、とても丁寧に仕事をされていたり、また、医療職の方も、ボランティアさんと同様に真面目に取り組んでいらっしゃるのが、とても印象的でした。
Maleciousさんが、ご自身のボランティアワークについて、まだ学んでいるところだと仰ったのを聞いたり、クリニカルオフィサーの方が、マラリアの患者さんが減ったということを説明して下さった時に、皆さんが、自分たちの活動に自信と誇りを持っていらっしゃるように感じました。
そして、それは、山元先生が一歩一歩、確実に歩んでいらしたことで、今の皆さんの姿勢があるのだろうと思い、先生の活動は本当に素晴らしいと改めて思いました。
巡回に来られている方々も、おしゃれをして来て、診察や健診が終ってからもずーっとその場にいて、おしゃべりをしていたり、巡回の日だけマーケットが出たり、医療がコミュニティを変えることができるというのも、私にとってはとても刺激的でした。
私のザンビアでのボランティアの任期が来年3月に終わります。日本に帰国した際には、先生の日本での活動も拝見させて頂きたいと思ったところです。
 この度、巡回に同行させて頂いたことで、先生の壮大で、かつ地道な活動に改めて感銘を受け、また、大変多くのことを学ばせて頂きました。本当にありがとうございました。   

半井様:この度は御配慮いただき先生不在の中、診療に同行させていただきありがとうございました。先生に同行したい気持ちは強くありましたが、結果として先生がいらっしゃらない中もチームがしっかりと診療を行う姿を拝見でき、とても貴重な視察となりました。
道中から準備そして診療まで御一緒させていただき、ペースはゆっくりであれどチームの各人が役割を着実にこなしていることに感動しました。日本では当たり前の手順でもこちらで自然と皆がこなせるようになるまで、先生の長年に渡る御指導と御苦労があってのことかと存じます。我々4名も終日に渡りチームから温かく受け入れられ、親切に御案内いただきました。これも全て先生の御人望によると改めて肌で感じました。また、「遠隔地」である村やその道中にも実際に足を運び人々の暮らしを見てこそ、先生の活動の意義深さ及び如何に現地で親しまれ熱望されているかが伝わったように思います。
また、村の女性たちが診察が終わってからも立ち話に花を咲かせる姿がとても印象に残りました(皆さんオシャレしていらしている様にも見受けました)。先生の活動は医療のみならず、真横で市を開く経済活動及び人々のコミュニケーションの活性等、多角的なインパクトを地域に与えていることが一度の訪問でもしかと伝わりました。
当日は雨に降られませんでしたが、雨期の間は大変な道中になるやと拝します。ルサカから近いようでアクセスの非常に悪い該当地域に長年通われる先生を思いますと、頭が下がるばかりでその御尽力を形容する言葉が見付かりません。これからも先生には何卒御自愛いただきたく存じます。御多忙にも関わらずこの様な機会をいただけましたことに、改めまして心より御礼を申し上げます。 
          
小栗様:山元先生、先日は貴重な機会を頂きありがとうございました。先生は不在でしたが、サンダラへの診療訪問はとても勉強になりました。
山元先生がいない中で、現地スタッフ・ボランティアの皆さんが慣れた手つきでテキパキと準備を進め診察を始めている姿がとても印象的でした。私が普段ルサカ近郊で関わっているヘルスボランティアの方達は、とても活動熱心ではあるものの茶菓子代や交通費等の手当てを必ず要求されるので、そこが僻地で活動するボランティアの方と大きく違うところだと感じましたし、本当にこの巡回診療が地域の皆さんに必要とされている点を強く感じました。
また、診察に来た患者さんたちはまず自分のカルテを受付で受取り(カルテの数が800以上あり、驚きました!)、血圧・体重を計ったのち、マラリアの検査を受け、最後に診察を受けるときちんとシステム化され、山元先生がいない中でも運用されていることに感心しました。ザンビアの保健医療に携わる中で、現地の方は記録が苦手な印象を受けていましたが、ボランティアの方達が患者さんの記録を1件ずつきちんと残しているのは、凄いなと驚きましたし、きっと先生が根気強く指導していったからなのではと思いました。
これまで話には聞いていましたが、実際にサンダラを訪れ、片道5時間もかけて現場に赴き、ルサカよりも暑い気温の中診療を続けるのはとても大変なことだと身をもって感じました。(私は見学をさせてもらっただけなのに、翌日身体の節々が痛くなりました…。)また、幹線道路から離れ、ほとんど何もないような場所で診察を行う山元先生の活動がとても貴重であることを改めて実感しました。
とても普通に出来る活動ではないと思います。これからもお身体に気を付けて活動を続けてください、応援しています。

松本様:先日は、貴重な機会をいただきありがとうございました。
色々事前に大変な僻地の様子を想像していたのですが、サンダラに到着するとのんびりした雰囲気で、診療に来る人たちが教会にでも行く時のように着飾っていたのがとても印象的でした。小さな商店も登場して、そこで診察を終えた女性が何時間もしゃべっている様子を見て、この診療がただの巡回診療の場だけでないことも知りました。
 あとは診療所で活動する人たちも、先生が不在の中でしっかり役割を果たされており、それがやはりすごいことだと思います。ザンビア事務所のローカルスタッフはとても優秀ですが、日本人スタッフが不在の時はやっぱりサボろうとする精神があからさまに出ています(苦笑)。
先生の長年の貢献が、彼らの働く姿勢に繋がっているのかと、先生の存在の大きさがにじみ出ていました。気持ちが伝わり、それが人を動かす、、国際協力の根本ですが、なかなかできないことです。
また、気持ちだけでなく結果(マラリア発症率激減)が伴っていることも素晴らしいと思いました。
感想を上手く整理しきれないのですが、実際に行ってみたことで、学べたことは数知れないです。先生のご厚意がなければ実現できず、改めて感謝とお礼を申し上げたい次第です。
 私はサンダラまでの往復だけで相当疲弊しました。あの暑い中で診察もされているのかと先生の体力に脱帽です。どうか先生ご自身もお身体を大切にされ、これからの活動も頑張って下さい!

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