10月の現地活動

みなさま いかがお過ごしでしょうか。日本は大分寒くなっていることと思います。

こちらは、昼間は30度を超えるくらい暑いです。10分ほどの雨、こちらではシャワーと言いますが、2度ほど降りました。断水は続いていて、朝早くして水がでませんので、早起きして水を貯めていますが、週末になると朝も水が出ず、こまっています。停電は段々長くなってきています。1日平均5-6時間です。計画通りの時間では17時から23時なのですが、昨日は朝の8時から突然の停電でした。

こちらの銀行では、一度に5000ドルまでしかおろすことができません。また口座維持料として毎月15ドル差し引かれます。もちろん全く利息は付きません。できるだけ朝早く銀行に行くのですが、この10日間5回行って3回はドルが全くなく、無駄足になりました。ザンビアでは銀行でお金をおろすのもとても手間がかかります。

10月19日はニャンカンガでの巡回診療でしたが、準医師のムレタさんを迎えに行く途中で、ファンベルトが切れ、動けなくなりました。迎えの車を呼び、道路沿いの店で新しいファンベルトを購入し交換しました。携帯電話のつながる場所で助かりました。診療は翌日の20日に実施。患者数はふだんの半分の70名、マラリア陽性は65名中3名と少なく、上気道炎、下痢の患者が多くみられました。

21日は、ニャンカンガのヘッドマンやNHC(巡回診療活動を助けてくれる地域の保健衛生委員会)メンバーが集まり、ルサカからEHT環境衛生担当技術者が一人加わり、下痢・マラリア予防などについて話してもらいました。その後、トイレ建設、井戸の管理、新たに掘る井戸の場所などについて話し合いました。

26日はルアノでの巡回診療。患者数は55名、マラリア陽性は47名中4名と少なく、結膜炎、下痢の患者が多くみられました。ルアノの患者数は本当に減りました。コミュニティヘルスワーカーががんばってくれているからだと思います。

28日はルアノのヘッドマンやNHCメンバーが集まり、ルサカからEHTも参加して、ニャンカンガと同様の会合を開きました。6月のマラリア蚊殺虫剤噴霧後、サパニ、トンプエではマラリア患者数は8名のみ(総数67名)と効果があったと考えられ、ルアノ全村で噴霧することになり、その詳細について話し合いました。ルアノの人口は約1700名 275家族とさほど多くはないのですが、新しい村もでき、またトンプエの近隣の村もいっしょに噴霧することになり、とても労力と時間のかかる活動です。みんなでがんばって実施する予定です。

噴霧活動は2台のランクルで回るのですが、一番心配なのは車の故障です。今2人の運転手が古い方のランクルのブレーキシューやスプリングのラバーブッシュなどを交換しています。その途中でスプリングの一部が折れているのがみつかり、その部品を捜しに町に出かけました。活動は4回に分けて行われます。ルアノに宿泊して実施した方が効率がいいのですが、2村を回れば満タンのディーゼルが無くなり、予備のジェリカンのディーゼルを使わざるを得ません。それ以上の村を回ろうとするとディーゼルが足りません。ルアノから4時間走らないとガソリンスタンドはありませんので、毎回ルサカに帰ることにしました。11月4日から噴霧が始まります。どうか無事に終わるように祈るばかりです。

井戸掘削の場所もきまり、井戸会社China Ganzの社長さんと交渉し、今回は1基5800ドルで掘ってもらえることになりました。昨年は5500ドルだったのですが、ガソリン、ディーゼルが10月15日からそれぞれ40%、33%値上がりしたのでこれ以上は無理でした。

本格的な雨季が始まる前に、噴霧活動、トイレ建設、井戸掘削を終わらせなくてはいけないので、とても忙しく、特に運転手がたいへんです。何とかみんなで力を合わせてがんばります。みなさま、お元気でお過ごし下さい。

syu満開のジャカランダ

ニャンカンガでの会議

ルアノでの会議