現地活動報告 27年11月15日
みなさま
いかがお過ごしですか。日本は大分寒くなっているのでしょうか。ルサカは10日ほど前に1-2日雨模様で、急に気温が下がりましたが、またとても暑くなっています。電気は相変わらず、計画停電が続いています。水の出がとても悪くなり、この週末土曜日から日曜日にかけて16時間以上全く水がでませんでした。とにかく水が出ている時に、洗い物や水浴びをするように心がけていますが、水道から水が出ることがとてもありがたいです。シャワーはあるのですが水圧が低く使えず、手桶で水浴びです。
11月4日のムワンタヤの巡回診療は、とても肌寒く、小雨が降り、患者数78名と少なかったです。マラリア1名、かぜが多く、下痢、赤痢疑い、腰痛など体の痛みを訴える患者がそれに続きました。インド政府の支援ですでにヘルスポストの建設が始まっていて、建物が完成し、スタッフが派遣されれば、巡回診療も終了になると思います。井戸は多くの人が使っていましたが、井戸の周囲の柵がきちんとできておらず、排水口もきれいではありませんでした。6日にムワンタヤで実施した啓発活動の時に、ヘッドマン達に再度お願いをしました。ルアノと比べて、コミュニティの協力体制が違うのは、部族が違うからだと巡回診療のスタッフに言われましたが、よくわかりません。
11月11日のルアノ地区での巡回診療は、患者数76名、マラリアなし、かぜが多く、結膜炎、体の痛みがそれに続きました。とにかく暑かったです。診察する我々も、患者さんも汗をびっしょりかいての診療でした。この日は運転手のスルさんが先導して、チサンバ郡の長官(政府に任命された知事に当たる人)と保健局長がはじめてルアノを訪問して下さいました。ルアノが動物保護地域に当たれば、将来的にヘルスポストの建設ができないのですが、それを確認するための訪問でした。あまりに道路が悪いので、途中で何度も引き返そうと考えたと言っておられました。ルアノは動物保護地域外なので、ヘルスポストの建設は大丈夫で、建物ができればスタッフを派遣すると確約してもらえました。2人の訪問をルアノの人々もとても喜んで、ムコヨと呼ばれるトウモロコシから発酵させて作った飲み物にお砂糖を入れてもてなしたそうです。ルアノの帰りに夜、チサンバの町を通るのですが、そこで今日ルアノまで運転してきた長官の運転手に会いました。もう2度とルアノには行きたくないとこぼしていました。
3地域での啓発活動が終了し、13日から、NHC(ネイバーフッドヘルスコミッティ、巡回診療の手伝いをしてくれるコミュニティメンバー)とコミュニティヘルスワーカーのセミナーをムワンタヤから開始しました。特にムワンタヤでは井戸の管理が不十分なので、それを含めて、診療時の手伝いの内容、マラリア、薬の内服、妊婦健診、家族計画などに関して講義を行い、午後からはコミュニティヘルスワーカーに、マラリア検査、薬の処方、特に抗マラリア薬、抗生剤について、マニュアルの徹底を再度説明しました。薬の処方がきちんとできず、同じ間違いを繰り返するコミュニティヘルスワーカーがいるのですが、みんなを集めてのセミナーですと、彼らの移動、宿泊、食事のことなどとてもたいへんなので、講師になるスタッフが出向いて実施することとしました。ニャンカンガとルアノでも順次実施予定です。
11月12日に新しいランドクルーザーが手に入りました。車高が高く、ルアノ向きです。窓の開け閉めもボタンではなく手動です。ハンドブレーキのランプがつかない、オートロックができないなどいろいろと小さな問題があり、修理工場通いがしばらく続きそうですが、とても立派な車です。みなさまのご支援のおかげで、新しい車を購入できました。ありがとうございました。次回のルアノにはこのランクルで行きたいと思います。これまで使っていた1台のランクルは明日から修理工場にはいり、塗装し直し、いくつかの箇所を修理して売りに出す予定です。30,000ドルで購入し、約3年乗りましたが、すべてがコンピューター制御の車で、修理にとてもお金がかかり手放すことにしました。2011年に購入したもう1台のランクルは古いタイプのもので、いろいろと修理していますが、まだ現役バリバリで走っています。
暑い毎日ですが、しっかり食べて、元気に仕事をしています。どうぞみなさまもお元気で、かぜなどひかれないようにお過ごし下さい。