井戸の追加掘削の話し合い

今年は、ありがたいことに多くの方々に支援いただき、ルアノに井戸を2基掘ることができました。2基ともりっぱな柵ができて、みんなとても喜んで使っています。ある日結婚式があり、だれかが一度に約250Lのタンク6本分水を汲み上げたそうです。さすがにその後1時間は水が出なかったそうです。更なるたくさんの支援をいただき、雨季が始まる前にもう3基井戸を掘ることになりました。井戸掘り業者からは大丈夫との返事がいただけましたので、昨日10月28日は村のヘッドマンとの話し合いにルアノまで出かけました。よくよく話を聞くとルアノには6村あるそうで、あと4基必要だったのですが、とりあえず人口の多い村からとのことで合意が得られ、サパン、トムプエ、ニロンゴの村に掘ることになりました。トムプエは、巡回診療を実施している中心部から約25km、サパンは12km、ニロンゴは6kmの距離です。現在はどこもかしこも乾燥して、川も完全に干上がっていて、一滴の水もありませんでした。それぞれの地区に出かけ、ヘッドマンと相談して、人々が利用しやすい、おおよその掘削する場所を決めました。また、それぞれのヘッドマンには掘削用のトラックが通れるように、道路の両側の木々を切り、道路を整備するように重ねてお願いしました。雨季が始まる前に井戸掘りが完了することを心から願っています。

 

今回の訪問で、コミュニティスクールの児童数がとても増えていて、1クラスは木の陰で授業を受けていて驚きました。児童数が増えた理由の一つは、子供たちの親が、安全な水がすぐ近くにあるので安心して子供たちを学校に通わせられるとのことでした。これも井戸ができた一つの成果だと思います。約150名の子供たちに、教師は2名、この教師も正式な研修を受けているわけではなく、ボランティアです。 教育環境は決して良くありませんが、コミュニティは新たな教室造りを開始していました。できることをひとつずつ着実にやっていけたらいいと考えています。ヘッドマントの会合 ニロンゴ井戸掘削予定地