現地活動報告29年4月

みなさま いかがお過ごしでしょうか。桜はもう散ってしまったのでしょうか。私は4月2日にザンビアに戻りました。

こちらは、きれいな青空が広がっていますが、2回程、激しい雨が降りました。今年の雨季はとても雨が多かったそうです。こちらに戻ってからありがたいことに停電は全くありません。断水もないのですが、水圧が低く、給湯器は使えず、貯めた水で行水をしています。

4月5日はルアノの奥のサンダラでの巡回診療でした。3月は川の水量が多く、行けなくて、2カ月ぶりの診療でした。2台のランドクルーザーにルアノから2人のコミュニティヘルスワーカーと4人のボランティアが同乗しました。途中泥道でランクル2台とも泥に埋まって動けなくなりました。シャベルで穴を掘り、タイヤの前後に石を入れ、2時間程かけてようやく泥から抜け出ました。サンダラ村に着いた時は14:00前でした。多くの人々が待っていて、早速診療を始めましたが、患者の流れが悪く18:00過ぎまでかかって、86名の患者を診察しました。23人の患者は申し訳なかったのですが、マラリア検査陰性、発熱がないことを確認して帰宅していただきました。途中の3つの川の水量が多く、ぬかるんだ道が続くためにどうしても暗くなる前に川を渡ってしまいたかったのです。 マラリア検査での待ち時間が長くなっているようなので、次回からコミュニティヘルスワーカー役割分担を替えることとしました。ルアノ外からのマラリア患者が多く検査陽性者は108名中46名でした。また、ビルハジア(住血吸虫症)による血尿を訴える患者が11 名と多かったです。帰途、1台のランクルがパンクしましたが、夜中の0時前にはルサカに到着しました。

4月12日はルアノでの巡回診療。患者数は171名と多く、マラリア陽性は166名中31名(19%)。昨年の今頃は陽性率が51%でしたので、昨年11月のマラリア蚊の殺虫剤噴霧の効果があったのではと考えています。道路状況が悪く、2台のランドクルーザーで行きましたが、帰りに1台はブレーキパイプが折れ、1台はぬかるんでできた穴に落ちてしまい、牽引しみんなで押し上げました。1台のランクルは調子悪く50km以上スピードが出せず、私がルサカに着いたのは1時過ぎでした。東海大、三重大、藤田保健衛生大の医学生5人が同行して、仕事を手伝っていただきました。ありがとうございました。

4月21日からJICA基金を使って、ルアノでマラリア蚊の殺虫剤噴霧が始まる予定です。5月にはニャンカンガの1村でも噴霧の予定です。殺虫剤噴霧の準備で忙しくしていますが、車の調子があまりよくなく、不安です。しかし、何とかみんなで力を合わせて乗り切っていこうと思います。

私の不在の間も多くの方々に助けていただき、3月のサンダラを除き、巡回診療は継続されました。みなさまからの支援のおかげです。ありがとうございました。