現地活動報告 エレファントばななって?!
みなさま いかがお過ごしでしょうか。日本はすっかり秋らしくなっていることと思います。
私は2日にザンビアに戻りました。台風24号の通過した後で、高速道路や国道が不通で、福岡までの高速バスを4時間待ち、福岡空港には何とか間に合って着きました。スーツケース2個の荷物も台風の影響でクロネコヤマトや佐川急便の宅急便は使えず、台風の来る前に自家用車で福岡空港まで運びました。ルサカはいいお天気が続き、ジャカランダの花がとてもきれいです。ただ毎日断水があり、先週は33時間全く水がでず、2日続けて、お隣から井戸水を10クワチャで買いました。
ランクル1台はトヨタの修理工場に入っていて、巡回診療はレンタカーを借りて続けられていました。ギアボックスが壊れて動かないランクルは、まだ買い手がみつかっておらず、宿舎の空き地にとまっています。ルサカの町中のあちこちにスピードカメラが取り付けられ、わずか0.5kmのオーバーで罰金支払い(300クワチャ)の呼び出しが来るようで、運転手はみんな戦々恐々としています。プロジェクトの運転手も制限速度60㎞の所72㎞で走っていて、300クワチャ支払いました。
10月3日はサンダラでの巡回診療。患者数は69名と少なく、マラリア陽性は61名中3名(4.9%)。マラリア患者の3名中2名はルアノ外の患者でした。上気道炎や下痢の患者が多くみられました。
10月10日はルアノでの巡回診療。患者数は82名、マラリア陽性は80名中0名(0%)。この時期はマラリア患者が少なくなりますが、0ということはなかったのでやはり噴霧の効果でしょうか。上気道炎、下痢、結膜炎の患者が多くみられました。レンタカーを借りての活動となったので、8月からルアノの診療は月1回となりました。そのため家族計画の患者が36名と多く、助産師のチブリカさんはたいへんでした。帰路、チサンバの舗装道路に入ったところで左後輪がパンクしましたが、大事に至らず安心しました。
今年は6-7月とても寒かったので、雨季が早く来るとか雨量が多いと聞き、噴霧を急がなくてはと考えました。そのため10/8にはルアノで村長さんやコミュニティボランティアに集まっていただき、噴霧の計画を立てました。ところが、郡保健局から殺虫剤がまだ届いていないとの返事をいただき、計画は延期となりました。今日10/16は1日中曇っていて、今にも雨が降りそうです。郡保健局の担当者にいつ殺虫剤が届くのかの問合せの電話を何度してもスイッチが切られていて連絡がとれず、こまっているところです。
10/9は日本大使館の大使からご連絡をいただき、ORMZの活動内容などについて説明させていただきました。とても熱心に説明を聞いていただき、とてもうれしく思いました。また、ルアノにヘルスポストを建設するための資金を大使館の草の根無償援助に申請しているのですが、建設後郡保健局に建物を譲渡するなど、クリアしなくてはいけない点がいくつもあるようですが、できる範囲で善処いただけるとのことで少し安心しました。
ルアノ郡のリテタから巡回診療の要請があり、保健省の許可がようやく出たので、その協議のために来週はムクシに出かける予定です。10/8から櫻井さんがお手伝いに日本から来て下さり、いろいろな事務手続き、町での買い物などをお願いできて、とても助かっています。車の修理が一刻も早く終了し、これ以上大きな車のトラブルが起きないことと、噴霧活動が終了するまで雨が降らないことを願うばかりです。
みんな元気でがんばって仕事をしています。これからもみなさまからのご支援をよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
写真は、ジャカランダの花、水汲みの様子、エレファントばなな(黒い長いばなな、詳しくはORMZニュース第87号です)