ザンビア共和国

ザンビア共和国は、1964年にイギリスから独立しました。面積は、752.61千平方 キロメートル(日本の約2倍)、人口は、1,347万人(2011年:世銀)です。
首都は、海抜1,227mにある都市ルサカ(人口約170万人)です。
民族は、73部族(トンガ系、ニャンジァ系、ベンバ系、ルンダ系)で構成されて おり、言語は、英語(公用語)、ベンバ語、ニャンジァ語、トンガ語が使用され ています。
国民の8割近くはキリスト教、その他にイスラム教、ヒンドゥー教、伝統宗教が 信仰されています。

十分な医療の恩恵を受けられない辺地

アフリカの内陸国であるザンビア共和国では、政府を中心としたさまざまな国際機関、NGOなどの努力によりその医療状況は改善してきました。

しかし、地方では十分な医療の恩恵を受けられない人々が数多くいます。道路などの整備が遅れているために、辺地(遠隔地)に住む人々は数時間から1日かけて、徒歩または牛車などでヘルスポストやヘルスセンターを受診しています。

そのような地域を含めて、ヘルスセンターからスタッフが母子保健サービスを提供するためのアウトリーチ活動を実施していますが、そのサービスは予防接種など限定的で、道路事情が悪く中止になることが頻繁にあります。

そのため、辺地(遠隔地)の人々、特に5歳未満の乳幼児や妊産婦が基本的な医療サービスを定期的に受けられるようなシステムを確立することが急務です。