モバイルクリニックに参加して

三重大学病院研修医の先生、医学部医学科の6年生が巡回診療に参加されました。
皆さんの感想です。

三重大学病院 研修医2年 木村隼大
5月21日に物品準備、5月22日にニャンカンガへのモバイルクリニックに同行させて頂きました。
日本人の山元先生が中心となり現地スタッフの方々と共に、十分な医療を受けられない患者たちの元へ何時間も車を走らせて診療に当たる現場を見ることができ、非常に良い経験をさせて頂きました。
山元先生のような日本人が、日本から遠く離れたザンビアで人を救っている事実を知り、同じ日本人としてとても誇らしく思ったのと同時に、私自身もそのような広い視野を持って医師として働いていかなければと身の引き締まる思いがしました。
山元先生が医師として駆け出しの頃に宮崎県の村で診療をしながら得た経験や思いが今に繋がっているとお聞きし、まずはやはり目の前の患者さんを一生懸命診ることが大切なのだと感じました。
また、医師であることにあぐらをかくのではなく、本当に患者さんのことを考えた医療者でありたいと強く思いました。患者さんに寄り添う医師でありたいです。
私も山元先生のように、たくさんの困難があったとしても自分がこうありたい、こんな医療を実践したい、と思うならばその夢に向かって突き進んで行きたいです。
モバイルクリニックでは山元先生以外にもボランティアのスタッフの方々もたくさんおり、みなさんが良い医療を提供するために協力し合って働いていて、やはり医師だけでは医療はできず、良いチームを作ることが大切だと知りました。
日本では決してできない貴重な経験をさせて頂くことができて、改めて本当に良かったと思います。山元先生のような日本人医師がいらっしゃること、医療に恵まれない人々が世界にはいることをしっかりと胸に刻んで、少しでも良い医師になれるように日本に帰ってからも日々成長していきたいです。
ザンビアの医療がより良いものになっていくことを心から願っています。

三重大学医学部医学科6年 岩瀬智弘
山元先生が、日本から遠く離れたこのザンビアで、ザンビアの人々の目線に立って、自分には何ができるか考え、それを実現するという行動力がとても魅力的でした。モバイルクリニックで活躍されていた現地の方々もとても生き生きとしており、どんな困難な状況でも笑顔で頑張っている人がいることを目の当たりにしました。私も自分になにができるか常に探し、行動に移せるようにならなければならないと感じました。これからも山元先生の活動を心より応援しております。貴重な経験をさせていただき、まことにありがとうございました。

三重大学医学部医学科6年 鈴木佳孝
この度はニャンカンガ地区への巡回診療に同行させていただきありがとうございました。日本の医療しか見たことがない自分にとってアフリカの、それも僻地の医療はとても衝撃的でたくさんのことを考えされられました。
日本の綺麗で大きな病院で最新の治療や薬について何十人もの医師が議論しているとき、アフリカの辺境では月に1回しか来ない巡回診療を待ち痛みを我慢している人々がいる。簡単に解決できない問題だけど、それを諦めずに自分にできることを一生懸命する山元先生とスタッフの姿に感銘を受けました。
改めまして山元先生、スタッフの皆様、ニャンカンガの住民の方々、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

三重大学医学部医学科6年 篠田真里
アフリカへ来ることに決まった時から、村などにある小さな診療所などの医療現場を見たいと思っていました。山元先生の活動に参加させていただき、前日の薬剤準備から当日の施設設営などを手伝いながら、診療を見学させていただくなかで、コミュニティヘルスワーカーや助産師、ドライバーをはじめ、多くのスタッフが自分の役割をそれぞれがしっかりとはたすことで、円滑に診療が進んでいく様子を見て、現地のスタッフの方々の働きがあってこそ山元先生がザンビアにいらっしゃらない間も活動が続いているんだということを感じました。
また、地元の方々の楽しそうにおしゃべりする姿や、子供たちがはしゃぐ姿を見て、何をするにもザンビアの人たちはとても楽しそうにしており、わたし自身とても明るい気持ちになり元気をもらいました。
今後もこのように巡回診療が続いていき、きらきらした子供たちの笑顔をたくさん見ることができたらいいなと思います。最後になりますが、山元先生をはじめ多くの方々にお世話になり、大変貴重な体験をさせていただけたことを感謝しています。ありがとうございました。

三重大学医学部医学科6年 多田智子
今回5月22日のチサンバ群ニャンカンガへのモバイルクリニックに参加させていただき、普段経験することのできない貴重な現場を見ることができました。
出発前、ルサカから約3時間ほど舗装されていない道を走り辿り着いた村で、どのように医療をするのだろうかと様々に想像を膨らませていました。そこでは限られた資金や物資の中、より良い医療を提供するために奔走する山元先生の姿がありました。その強い意志に、そしてその想いに共感してともに一生懸命働くスタッフの方々にとても感動し、勇気付けられました。皆さんに出会うことができてよかったです。
参加させていただく中でアフリカの村の生活が少し垣間見えた気がしています。村人同士が楽しそうに話しをしたり、協力して子どものお世話をしたりという姿を見てとても暖かい気持ちになりました。その一方で子どもや妊婦の受診率が低いこと、レイプなどの問題があることを知り、医療や教育への意識はこれからも改善の余地があるのだと感じました。
帰り際に村人に手を振ると嬉しそうに手を振ってくれていて、私も本当に嬉しかったし、医療を提供することでこんなに喜んでくれる人々がいるのだと思うと、これから医師になる身として素直に頑張ろうという気持ちになりました。
このような経験をさせていただき本当にありがとうございました。

スタッフ皆で

診察の様子

地元の人との話

蚊帳の配布