活動報告(6)13.04.15  「ザンビア ルサカから」

すっかりごぶさたしています。3月末にザンビアに戻りました。こちらは雨期が終わり、やや乾燥して、朝晩は肌寒いくらいですが、空は晴れて真っ青で日本の秋のようです。スタッフもみんな元気です。

2月に、事務所兼住宅にしている家 (一軒を壁一枚で仕切っている) の隣に武器を持った泥棒が押し入ろうとして失敗したできごとがあり、不安でいっぱいでしたが、大家がようやく門を設置してくれたので、一安心です。

1月にルアノからの復路で水に浸かったランドクルーザーはまだ修理工場に入ったままです。エンジンを換えないとルアノまでの悪路は走れそうになく、修理に最低でも約160万円かかるとのこと。保険会社の説明によると、車両保険は交通事故、盗難、火災はカバーするが、水の事故はオプションで、追加の料金を払っていなかったのでカバーできないとのこと。気の毒なので、ex gratia 好意として少しぐらいは支払ってもいいが、マネージャーの決定次第とのこと。なかなか厳しい状況です。マネージャーの決定を待って、修理して使うか、新しい車両を購入するか考えようと思います。

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カナカンタバの巡回診療(写真1)

4月3日にカナカンタパの巡回診療に行ってきました。チペンビヘルスセンターのスタッフが予防接種も実施したので、もうたいへんな混雑でした(写真1)。207人の患者を診察し、そのうち55人がマラリアでした。マラリア検査陽性率は41%でした。1月からマラリアの患者数が増えてきています。カナカンタパヘルスセンターが5月10日に正式に開くことになり、5月1日の巡回診療が最後になる予定です。次の候補地はチペンビヘルスセンターのシバンダさんの頭の中にはあるようで、今週下見に行く予定です。

4月10日は、2ヶ月ぶりにルアノの巡回診療に行きました。レンタカーを借りて2台で行く予定でしたが、どうしても車の都合がつかずプロジェクト車両の古いランドクルーザー1台で不安のなか向かいました。道路は乾燥していましたが、あちこちに大きな穴が空き、雨で洗われて木の根っこが剥きだしで、石ころや岩石がごろごろしていて(写真2)、いつもより30分以上よけいに時間がかかりました。途中、車が深みにはまって動けなくなった小川を通過しましたが、川底はからからに乾燥しているのに、車が立ち往生した箇所にはまだ満々と緑色の水がたまっていて何か不気味な感じでした。こちらでも多くの患者さんが待っていました。155人の患者を診察し、そのうち57人がマラリアでした。マラリア検査陽性率は43%でした。マラリア患者の多い時期になりました。昨年住民教育のためのセンシタイゼーションやマラリア蚊帳の配布をしたのに、まだマラリア蚊帳を使っていない家族がいました。少しでも予算を工面して蚊帳を購入して配布できればいいのですが。

私が不在の間は、ランドクルーザー1台が水に浸かるという事故があり、2・3月はルアノ地区には巡回診療には行けませんでした。しかし、チペンビヘルスセンターのシバンダさんが、2・3月は我々がヘルスセンターまで届けた薬剤を自転車で片道4-5時間かけてルアノまで届けてくれました。カナカンタパは月1回の診療を続けましたが、途中車のドアのガラス付近まで水が届くような箇所を抜けて行ったらしく、話しを聞いて恐ろしくなりました。ルアノで水に浸かった時もドアがあかず、サンルーフをこじ開けて外へ出たとのこと。昨年はこのようなことがなく安心していたのですが、今年は雨量が多く、予想のつかないことが起こってしまったのだと思いますが、安全対策を熟慮しなくてはいけません。

予算のやりくりに毎日頭を悩ましていますが、元気でやっています。みなさまもどうぞお元気でお過ごし下さい。

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ルアノの巡回診療の途中の道路(写真2)