活動に参加させて頂いて

先生に初めてお会いしたのは香港の空港で、乗継の時に立ち話をしたのがきっかけでした。
その時に医療関係のボランティアをされていると聞き、とても興味を持ちました。
先生とは行先が違った為、ほんの少しの間しか話せず、後日ORMZの方へメールをさせて頂き、先生と連絡を取る事ができました。
お忙しい中にも関わらず、ザンビアでの活動見学を受け入れて下さいました。

ザンビア到着2日後にルアノ地区での巡回診療に同行させて頂きました。
村に向かう途中で車を呼び止める方もいて先生の到着を待ち望んでいる方が多くいるのが分かりました。順調に4時間程で村に到着し、受付のお手伝いをさせて頂きました。
カルテの多さに驚くと同時に、先生はこれだけ多くの方々を無償で診察しているのだという事実が目に見えて分かる瞬間でした。
次はマラリア検査のお手伝いをさせて頂き、多くの患者さんと直接触れ合う事により、先生の巡回診療が無かったらこの村の方々は本当に大変な思いをするのだろうとつくづく感じました。幸い、陽性反応の方はおらず安心しました。
次に先生が実際に診察をされている所を見学させて頂きました。この日の患者さんは80人位だった様ですが(これでも少ない方というのはびっくりしました)一人一人の患者さんの目を見て真剣に話をしている先生はとても偉大な方だと改めて思いました。

夕方くらいにすべての診察が終わり、村の人が先生へのお礼としてご飯の用意をして下さっていました。
帰る途中、順調で良かったと思っていた矢先に1台の車が故障しました。2人の運転手さんが慣れた手つきですぐに直す姿を見てとても頼もしいと思いました。
活動を支えている方々が本当にたくさんいるのだと感じました。

こんな私でも何かお役に立てないかと思い、ザンビアまで押しかけてしまいましたが、何も分からない私に色々と教えて下さり、先生をはじめ、出会ったすべての方々に感謝しています。

実際に来てみて一番感じた事は巡回診療等の準備に多くの時間と人手が必要という事です。
たくさんの種類の薬の用意をしたり、足りない物は買い出しに行ったり、車の修理等、想像以上に大変なものでした。車修理の為のパーツが届くまで3,4ヶ月も待たなければいけなかったり、物事がなかなかスムーズに終わらない事もよくあり根気も必要だと感じました。そして、いかに寄付金が大切に使われているのかがよく分かりました。
これは日本で活動報告を拝見するだけでは決して分からなかった事であり、非常に貴重な体験をさせて頂きました。色々と大変な事は多いですが先生のまわりにいる方たちはとても幸せそうでした。
感動的な経験で、私までもがとても幸せな気持ちになる事ができました。

見学を受け入れて下さり、本当にありがとうございました。(三次 智代)

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